2016年11月19日土曜日

君の名は: 異次元の時空間で生きるアクチュアリーを目指そう:20th AACに参加して




インドのデリーで11月9日から12日まで開催された、20th AACに参加して14日に帰国しました。旧EAACから地域をアジア全体に拡大して、インドでは初めての開催でした。入国の翌日に、
1000INR紙幣が政府の抜き打ち発表で無効にされるなど、予期せぬハプニングはありましたが、大会は全般的には盛況で終えられたものと思います。東南アジアとは、やはり一味違った空間に入り込んだ気がしました。私は、日本人の海外研修団が発表したセッションの21と24のモデレータ(司会)を務めました。日本人の若手発表者もなかなか堂々と英語で発表さてていて、確実に国際的アクチュアリー人材が育ってきていると思います。これに加えて、私はアジアコンサルティングアクチュアリー協会(ACCA)の理事会(10日晩餐会でIAA会長を含めて実施。)と総会(11日)の議長を務めました。監査報告などは、日本のコンサル会社の方にお願いしました。これは、私が創設した会ですが、コンサルタントだけでなく、アクチュアリーであれば加入できますので大いに入会をお勧めします。これからは、日本国内だけでなくて、海外でグローバルに活躍できるアクチュアリーの必要性がますますと高まってくるでしよう。そのような人材を養成するスクールとして、東京国際アクチュアリーアカデミーを大いに活用いただきたいと思います。また、最近は外資を中心に米国のアクチュアリー試験を受験している人も増えているようです。米国アクチュアリー会(SOA)の試験を受講するには、ACTEXの教材を大いに活用してください。ACTEXと弊社は、提携契約を結びキャンペーンを実施しています。日米両方の資格をとれば鬼に金棒です。
しかし、閉会式における中国の(次回の開催地は北京)宣伝の映像をみなしたが(上に添付)、
今やアメリカをも抜き去らんというGDPや国防力の勢いにのってすごいものです。アジアインフラ投資銀行の創設に欧州やアジアの各国が参加するなどがいい例ですが、アジアにおけるアクチュアリー会の主導権も中国が日本を抜き去りナンバーワンを目指しているのがありありと感じられました。インドもIT技術と人口にものを言わせていずれはそうなるでしよう。IAJが、日本の国力の衰退とともにアジアにおける主導権を失っていくのは時間の問題なのかもしれません。ソルベンシーマージン規制も中国は、自国のC-ROSSをアジアの共通のスタンダードにしようという意気込みです。日本はグローバル基準どころか、アジア基準さえ作る気もないです。日本アクチュアリー会の戦略は、このようなアジア市場の大きな変革を認識して国家100年の計を練らなければならないでしよう。中国は、自国の基準をアジアで通用させようとしているのです。危機意識を持ちましよう。小池都知事がアジアの金融センターを東京に持ってこようとしています。香港とシンガポールに奪われた主導権を東京に持ってくる上で、障害の一つは英語圏でないことです。日本のアクチュアリーもアクチュアリー専門英語だけは、徹底的に実力をつけることです。


帰国便の飛行機の中で私としては珍しく映画をみました。日本でも海外でもヒットしたといわれる「君の名は」でした。アニメなので高校生あたりがターゲットの恋愛映画かと思っていましたが、物語の構成は、彗星軍の落下による村の消滅とか時間のねじれとか空間を超えた男女の出会いとかなかなか大人も楽しめるものでした。ベトナムやインドの空間をみると昭和の経済発展時期の日本を思い出します。勢いがあります。時間と空間の位相空間が変わるのです。日本のアクチュアリーも、多様な経験を時間と空間を超えて深い世界観のもとに自己のキャリア形成を行ってください。