2009年7月11日土曜日

東大駒場のキャンパスでアクチュアリーの国際化について講義


東京大学数理科学研究科のアクチュアリー・統計プログラムコースの非常勤講師としての講義で7月は5回にわたって毎週木曜日の午後に2時間の授業で駒場のキャンパスに行っている。私は昭和46年に理Iに入学したが、それからもう38年の時が経った。今、ここで勉学されている学生さんは、自分の娘とほぼ同じ位の年頃で若さと希望に満ちあふれている。駒場のキャンパスは、建物がかなり改築されているが、深い緑の多種の樹木の美しさは、当時と全く変わっていない。丸の内のビジネス街から電車で1時間弱で駒場まで移動できるが、空気が澄んでいて、梅雨時の草花の薫りに心が和む。講義の内容は、国際アクチュアリー会の組織の仕組みと資本市場の国際化、会計や監督等の国際基準の設定団体の存在とグローバルプレーヤーの動向とアクチュアリーの技術的支援の役割などの大枠を説明し、個別のテーマとしては、保険の米国会計基準(USGAAP)、保険の国際財務報告基準(IFRS)、市場整合的エンベディッド・バリュー(MCEV)、保険会社のM&A、リスク管理(ERM)等である。院生の学生さんが多いようであるが、皆さん熱心に聴いておられて質問もなかなか良いポイントを突いてくる。将来の理系金融マンとして是非優秀な学生さんには金融界に育っていって欲しい。

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